みなさんは運動前にストレッチをしていますか?
ジムに行くと、入念にストレッチをしてからトレーニングを開始する人もいれば、準備運動もそこそこに、すぐにトレーニングを開始する人など、三者三様といった感じです。
私の学生時代は準備運動とストレッチが非常に重要だということで、ストレッチの時間が練習とは別メニューで設けられていました。
ランニングから準備体操、その後ストレッチという流れです。
しかし、昨今ではストレッチをすることで運動能力の低下を招く可能性があるということで、ストレッチの方法や時間なども見直されているようです。
そういった事情も踏まえた上で、筋トレ前のストレッチが重要かどうかを考えていきたいと思います。
ストレッチには2種類ある
そもそも単純にストレッチといっても、やり方によって2種類あることをご存知でしょうか。
まずは、その2種類を理解し、それぞれのメリット、デメリットを理解しましょう。
静的ストレッチ
静的ストレッチとは、動きが無い状態で筋肉を伸ばすストレッチのことです。
ラジオ体操のように反動を付けて行う運動とは逆に、なるべく動かないように、反動を付けないようにして行うのが特徴的なストレッチです。
静的ストレッチのメリットとしては、運動後等、筋肉が凝り固まった状態を改善する効果があります。コリが改善することで、血行が良くなり、疲労回復効果が高まると言われています。
逆に静的ストレッチのデメリットとしては、運動パフォーマンスの低下を招く場合があるということです。
筋肉は良くゴムとして例えられますが、伸びきったゴムが弾まないように、筋肉も伸びきると力を発揮できなくなります。特に、瞬発系の筋肉は、静的ストレッチの影響を受けやすいと言われています。
爆発的な力を発揮する際には、瞬発系の筋肉を良く使うため、筋トレには静的ストレッチは不向きと言えます。
- 運動後の筋肉が凝り固まった状態を改善してくれる
- 血行が良くなり、疲労回復効果を高めてくれる
- 運動パフォーマンスを低下させる場合がある
- 瞬発系の筋肉が静的ストレッチのデメリットを受けやすい
動的ストレッチ
動的ストレッチとは、静的ストレッチとは逆に、動きを加えて筋肉を伸ばすストレッチです。
ラジオ体操がまさに動的ストレッチの代表的な種目になります。反動を付けて、少しずつ筋肉を伸ばしていくのが特徴的なストレッチです。
動的ストレッチのメリットとしては、まず、実際の運動に近い形でストレッチ運動をできる点があります。これから利用する筋肉に対して、直にストレッチ運動を施すことができるため、可動域を広げる等のメリットがあります。
また、動きながらのストレッチは、神経系を活発にしてくれるため、運動機能をフル活用する準備を整えてくれます。さらに、心拍数上昇に伴い、体温も上がってくるため、筋肉や関節の怪我を予防するという意味合いでも効果的と言えます。
逆に動的ストレッチのデメリットとしては、体が温まる前は怪我のリスクがあるということです。
筋肉がまだ温まっていない状態で、激しいストレッチをすると、筋繊維が損傷してしまう場合があります。また、関節においても同様で、無理に可動域を広げようとすると、関節を痛めてしまう場合があります。
徐々に体を温めてから、大きなストレッチ運動をするように心がけましょう。
- 実際の運動に近い形でストレッチ運動をすることができる
- 可動域を広げることができる
- 神経系を活発にし、運動機能をフル活用する準備を整える
- 体温上昇に伴う筋肉、関節のケガ予防効果
- ケガのリスクがある
- 筋繊維の損傷や関節を痛める場合がある
運動前:動的ストレッチ、運動後:静的ストレッチで完璧!
それぞれのストレッチのメリット、デメリットを見て分かるように、向き不向きがあることがわかります。
静的ストレッチは、リラックス効果や筋肉のコリをほぐしてくれる等のメリットはありますが、筋肉の出力を落としてしまうというデメリットがあります。
逆に、動的ストレッチは運動能力をフルに発揮できるようにする効果的なメリットがありますが、ストレッチのやり方によっては、筋肉や関節を痛めてしまう場合があります。
以上の点から、それぞれのストレッチのメリットを生かししつつ、筋トレの効果を高まるためには、運動前に動的ストレッチ、運動後に静的ストレッチが最適と言えるでしょう。
運動前は動的ストレッチ!
運動後は静的ストレッチ!
以下に参考動画を貼っておくのでご覧ください(^^)
特に今までストレッチをあまりしてこなかった人達は、試す価値が大いにあると思いますので、運動前、運動後のストレッチを使い分けて、体の反応を確認してみてください。
きっといつもと違った効果を実感できるはずです(^^)
ケガの予防や疲労回復といった効果もあるストレッチを上手に使いこなしましょう(^^)
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