ダイエットを目的として有酸素運動を取り入れている人は多いと思います。
それは有酸素運動=痩せるというイメージが付いているせいもあると思いますが、有酸素運動には実は大きな落とし穴があります。
最初に言いますが、有酸素運動自体はもちろんダイエット効果はあります。
有酸素運動をすることで、体脂肪を燃焼しやすくなり、結果として体重が減少するということは、大いにあり得る事です。
しかし、継続して有酸素運動をすることで、逆に体は痩せにくい体質へ変わって行きます。
これが有酸素運動の大きな落とし穴です。
有酸素運動=エネルギーを消費している時間
有酸素運動という行為は、身体に蓄えられているエネルギーを利用して継続的に運動する行為と言えます。
自動車で例えるのであれば、信号待ちなどがなく、高速道路をただひたすらに走り続けている状態とでも言えるでしょうか。
その状態では、走り続けるためのエネルギーが必要となるため、食事などから得られた糖分であったり、身体に蓄えられている体脂肪などを利用して運動を継続します。
多くのダイエット目的の方は、この有酸素運動を通じて体脂肪を燃やすということを目標に運動をしていると思いますが、有酸素運動自体は、体脂肪を燃やすには非常に効果的な運動法と言えます。
では有酸素運動の落とし穴とは何か?
有酸素運動自体は、脂肪燃焼効果の高い優れた運動だと言いましたが、大きな欠点が存在します。
それは有酸素運動を継続して行うことで、体が省エネモードになってしまうことです。
人間の体は色んな環境に対応することができるため、有酸素運動のように長時間連続してエネルギーを必要とする場合においては、なるべくエネルギーを使わないようにしようとします。
長時間連続して運動する上で、エネルギーを効率的に使えるようになることは、本来メリットしか存在しません。
マラソンで記録を狙ったり、通勤や通学、または肉体労働において、体力を温存できたりと本来であれば良いことしかないのです。
しかし、ことダイエットに限って言えば、体の省エネ化はダイエットの敵です。
出来る限り非効率であることがダイエットにとっては、最大のメリットになるのです。
有酸素運動に変わる運動は?
有酸素運動以外にダイエット効果を高められるのは、筋力トレーニングです。
筋力トレーニングをして、筋肉が付くことによって基礎代謝が向上します。
軽自動車から普通自動車へ、普通自動車からトラックなどの大型自動車へと重量が重くなるイメージをしてもらえば分かるように、筋肉が付けばそれだけ必要とするエネルギーは多くなります。
重たければ重たい程、必要となるエネルギー量は多くなります。
極端な話ですが、筋肉さえ付いてしまえば、黙っていてもカロリーが消費されるようになります。
わざわざ長時間にわたって有酸素運動をしなくても、カロリーを消費する体型になれば問題がないのです。
その点で、筋力トレーニングは最適なダイエット法と言えます。
筋トレ+有酸素(短時間)が最適!
有酸素運動も短時間かつ筋トレと組み合わせることで、そのダイエット効果を最大限に高めることができます。
その方法が、筋トレ後に有酸素運動を行う方法です。
筋トレをすることで成長ホルモンが分泌されるようになります。成長ホルモンには、体脂肪を燃焼させる効果もあるため、その後の有酸素運動の効果を高めることができます。
ただし、先に述べたように有酸素運動のやり過ぎは、逆効果に成りかねません。あくまでも筋トレがメインの運動法です。
有酸素運動の時間は1時間弱、出来れば20~30分程度に留めておくことをオススメします。
また、有酸素の頻度も毎日ではなく、週に2~3回程度にすることをオススメします。
- 筋トレ後に短時間の有酸素運動を行う
- 目安時間:20分~30分
- 目安頻度:週に1~2回
まとめ:有酸素運動をやり過ぎ = リバウンドしやすくなる
誤解が無いように言っておくと、有酸素運動は体脂肪の燃焼効果の高い優れたダイエット法です。
長期間継続して、有酸素運動を行うことができれば、ダイエット効果も非常に高いものになります。
しかし、身体は長時間の運動に耐えるように、徐々に省エネモード、つまりは少ないエネルギーで効率的に運動するように変化していきます。
そうなった時に運動を中止すると、省エネモードになっているが故に非常に太りやすいです。
逆に、筋力トレーニングによって身体に筋肉を付けることで、身体を燃費の悪い状態にすることができます。
筋肉を付けると基礎代謝が上がると言いますが、簡単に言えば、筋肉を付けることで余計にカロリーを消費してくれるようになるわけです。
基礎代謝は運動の有無に関わらず消費されるエネルギーのため、わざわざ長時間運動する必要もありません。
1度筋肉をつけてしまえば、後は黙ってても以前よりもカロリーを消費してくれるのです。
- 有酸素運動 ⇒ 身体は省エネモードへ ⇒ リバウンドしやすい
- 筋トレ ⇒ 身体は燃費の悪いモードへ ⇒ リバウンドしにくい
みなさんのダイエットの力に少しでもなれたら幸いです(^^)
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