筋トレをしている最中にみなさんは呼吸を意識していますか?
ウェイトを持ち上げたり、下げたりすることに集中するあまり、呼吸を止めたり、呼吸が乱れたままトレーニングを続けている人がいますが、実は呼吸は意外に重要です。
呼吸が乱れるだけで、怪我のリスクが高まったり、トレーニングの強度が落ちたりする場合もあります。
呼吸法をしっかりと身に着けて効率よくトレーニングを行いましょう。
基本の呼吸法:ウェイトを下ろす時に吸う、上げる時に吐く
基本の呼吸法は、ウェイトを下ろす時に空気を吸い込み、ウェイトを上げる時に空気を吐く方法です。
スクワットを例にいうと、ウェイトを担いで、腰を落としていく時に空気を吸い込み、腰を落とした状態から元の位置に戻る時に空気を吐くという方法です。
この呼吸法のメリットは3点ほどあります。
- 腹筋が収縮し、体幹が安定する(怪我の防止)
- 切り返し時に力を発揮しやすくなる
- 血圧の上昇を防ぐことができる
まず1点目ですが、息を吐くことで、腹筋が収縮します。腹筋が収縮すると、体幹部が固定され、トレーニング時の怪我を予防してくれます。また、高重量を扱ったトレーニングの際にも、安定感を出すことができます。
2点目ですが、息を吸い込みながらウェイトを下ろしていく事で、切り返しの際に大きな力を発揮することができるようになります。一般的に大きな力を出そうとした場合、息を止める場合が多いですが、息を吐いたままだと、なかなか大きな力は発揮できません。
逆に、息を吸い込んだ状態だと一瞬息を止めて、力を入れることで大きな力を発揮しやすくなります。そのため、切り返し前に、空気を吸うことが効率的なトレーニングをする上でも有効な方法になります。
3点目ですが、息を止めたままトレーニングをすると、血圧が上昇するというデメリットがあります。
血圧が上がるとトレーニング中やトレーニング後にめまいを生じることもあり、トレーニングのパフォーマンスが低下することもあります。特に高血圧の人は、呼吸を止めての激しいトレーニングは要注意です。
効率的なトレーニングをする上でも、安全なトレーニングという上でも、しっかりと呼吸することが重要と言えるでしょう。
上げる途中に吐けない場合は、上げ切った後に吐く
しっかりと呼吸しながらトレーニングすることがおすすめと書きましたが、高重量を扱ったトレーニングの場合は、なかなか難しい場合があります。
その場合は、無理せずに以下の呼吸法をお試しください。
- ウェイトを下げながら息を吸う
- ウェイトを切り返し、上げ切るまでは息を止める
- ウェイトを上げ切ったら息を吐く
大きな力を発揮する場合には、息を止めた方が発揮できる場合が多いです。よって、ウェイトの切り返しから、上げ切るまでは息を止める方法も間違いではないです。
しっかりと空気を吸い込み、切り返しの準備ができていれば問題ないです。
(まとめ)大きな力を発揮する前に空気を吸う!吐くタイミングは、その時々!
基本的な考え方として、ウェイトを下ろす時に息を吸い込み、ウェイトを上げる時に息を吐くということを覚えておきましょう。
しかし、高重量を扱う場合などは、呼吸を止めた方がトレーニングをしやすい場合もあるので、吐くタイミングについては、その時々で柔軟に対応しましょう。
また、呼吸することのメリットも覚えておいて損はしない情報なので、頭の片隅入れておくことで、役に立つ場合もあるでしょう。
上手に呼吸をしながら、安全に、効率的にトレーニングしましょう(^^)
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