アキレス腱断裂してから、2年近く経とうとしております。
今では普通に運動もし、怪我する前よりも激しい運動も行っています(^^)
私がアキレス腱を断裂したのは、忘れもしない2年前のお盆期間中のことです。市民体育館でバドミントンの大会が行われており、私もその大会に参加しておりました。
その試合中に、何てことのないプレーで簡単にアキレス腱は断裂してしまいました。ジャンプの着地や足を捻ったわけでもなく、自分の前に落ちてきたシャトルを打ち返そうと右足を蹴りだした時に断裂しました。今、振り返ってみても本当にあっけない断裂の仕方でした…。
10週間でランニング開始、12週間でバドミントンに復帰!
簡単に私がバドミントンに復帰するまでに行った事を時系列にまとめてみました。
- 《8月中旬》右足アキレス腱完全断裂
- 《断裂後2日目》 ギプスで固定。保存療法を選択
- 《断裂後4週目》 ギプスの底にヒールが着く。歩くことが可能になる。
- 《断裂後6週目》ギプス外れる。装具着用、1日で装具止める(笑)
- 《断裂後7週目》ひたすらウォーキング、マッサージを繰り返す
- 《断裂後8週目》ひたすら両足カーフレイズ、時々、片足カーフレイズ挑戦
- 《断裂後9週目》ひたすら片足カーフレイズ挑戦
- 《断裂後10週目》軽いランニングが可能に!
- 《断裂後11週目》連続2キロのランニングが可能に!
- 《断裂後12週目》バドミントンの練習に参加。基礎打ちができるまでに回復
- 《断裂後15週目》バドミントンに完全復帰!
担当医いわくかなり早い復帰とのことだったので、比較的早い回復だったのでしょう。事前に言われていたランニング開始時期の目標週が12週目だったので、2週間も早くランニングをすることができました。
次からは私が行ってきたリハビリ内容について、説明していきたいと思います。
(リハビリ1) つま先を動かす
ギプスで固定されている期間に、常に行っていたことですが、ギプスで覆われていないつま先部分を常に意識的に動かしていました。上下左右に動かし、だるくなったら休憩し、また気が付いたら上下左右に動かすというのを常に行っていました。
ギプスで固定しているとふくらはぎ周辺の筋肉が全く動かせないのですが、つま先周辺を動かすことで、ふくらはぎ周辺の筋肉が多少動かせます。そうすることで、固定期間中の筋力の低下を最低限にしようという狙いのもと、常につま先を動かすことを心がけていました。
また、足首周辺の関節が凝り固まってしまうのを防ぐ目的もあり、意識して動かすようにしていました。
(リハビリ2) 動かせる範囲で筋トレ
ギプスで固定されていたのは、ひざ下から、土踏まずくらいの範囲でした。そのため、上半身はもちろん使えましたし、足上げ腹筋のような動作も行うことが可能でした。
上半身の筋トレでも部分的に下半身の筋肉を利用している場合もありますし、上半身の筋肉を付けることで下半身の筋力低下のサポートをする場合もあるので、筋トレは行って損はないと思います。
主に行っていたのは、以下の3点です。
- 腕立て伏せ
- 背筋
- 足上げ腹筋
腕立てと背筋は上半身と全体の体幹。
足上げ腹筋は、腹筋と足全体の筋力を目的として筋トレを行っていました。
足の不自由さにも馴れて来た頃には、可変ダンベルを利用して上半身を追い込んだりもしていました。
(リハビリ3) とにかく歩く
ギプスの底にヒールが着いてからは、ぎこちないですが両足で歩くことが出来たため、可能な限り歩くように心掛けていました。なぜ歩くことを進んで行ったかというと、多くの筋肉を利用し筋肉の低下を防ぎたかったことと血の巡りを良くすることを目的として歩いていました。
また、ギプスが外れてからも、歩くことを重視していました。ギプスが外れてからのウォーキングの目的は、アキレス腱の柔軟性を取り戻すことも目的に追加されて実行していました。
この時期(断裂後4週目付近)に、頑張って足を動かしていたせいか、足首の柔軟性もそれほど失われておらず、筋力の低下も一般的な人と比較してそこまでありませんでした。
医学的な根拠は無いですが、怪我中とはいえ適度な運動は必要だと個人的には感じました。
(リハビリ4) 疲れた時はマッサージ
ギプスが外れてからは、ふくらはぎの疲れが溜まりやすかったため、頻繁にマッサージをしていました。マッサージ用のオイルを利用し、時間をかけて揉み解しながら、むくみを取ったり、疲れが多少良くなるまで根気よくマッサージしていました。
また、アキレス腱も同様にマッサージを繰り返し行っていました。ギプスで長期間固定されていたこともあり、アキレス腱は太く、そして固くなっています。それを柔軟性を取り戻すように、ゆっくりと時間をかけて揉み解していました。
(リハビリ5) たんぱく質を多めに摂取
バランスの良い食事というのは、怪我の有無に関わらず意識しなければ行けないことですが、アキレス腱断裂後に意識的に摂取するようにしていたのは、たんぱく質です。
筋トレを行っていたので、その効果を高める意味と傷ついたアキレス腱を早く治癒させる目的があり、意識的に取っていました。疲労回復や怪我の回復には、たんぱく質が重要だということを当初から担当医に言われていたので、意図的に取っていました。
その際に、良く活用していたのが、プロテインなどの栄養補助食品です。今はコンビニ等での手に入る機会が増えたので上手に利用することをオススメします。
私が装具の利用をやめた理由
本来、ギプス固定期間が終了すると、装具を着用しての歩行期間になります。踵の高さを徐々に下げていくことにより、従来のアキレス腱の動きと柔軟性を戻していくものです。また、再断裂の危険性も防いでくれます。
では、なぜ私が装具の利用をやめたのか。理由は1つだけです。
装具無しでも歩けたから(通勤できたから)
もちろん最初からケガする前のように歩けたわけではありません。
アキレス腱の突っ張りを感じていましたし、歩幅も狭くしないと歩くことは難しかったです。アキレス腱になるべく負担がかからないように、まっすぐに足を踏み出すのではなくガニ股で歩くようにしたりもしてました。ただ、逆に言うと、歩幅さえ気を付ければ装具無しでも歩くことは可能でした。
無理をするのはもちろん良くないと理解していました。しかし、過剰にケガした部位を保護することも良くないと、これまでの人生経験上思っていましたので、多少のストレス与えても頑張って歩いてみようという結論に至りました。
その後、順調にリハビリが進み、完治し、予定よりも早く運動を開始することができたので、成功事例だとは思いますが、大きなリスクを伴う判断だったと思います。参考になる事例かどうか分かりませんが、こうして完治した人もいるだな程度で思って頂ければ幸いです。
適切な処置をする場合は、ちゃんとお医者さんの意見を聞いてからにしてくださいね。
やれることをコツコツとやる
アキレス腱断裂は正直、大怪我です。
怪我した当初は歩くことが困難になり、行動範囲が限定され、ストレスがめちゃくちゃ溜まりました。本当に完治するのか、前にようにバドミントンはできるか、不安も凄いありました。
ただ、そんな時にネットで色んな情報を見て、同じように怪我でリハビリを頑張っている方の情報みたり、完治した人のブログを読むことで、前向きな気持ちになったことを思い出しました。
毎日の積み重ねが、早期回復に繋がる道かなと思います。出来ることをコツコツと始めてみましょう。
私の治療過程やリハビリ方法が少しでも皆様の参考にされば幸いですし、こんな適当な事をしていても治るということをご理解頂けると嬉しいです。
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